渋谷区笹塚、京王線笹塚駅から3分の鍼灸院「メリディアンハウスはりきゅう」です。
五本木クリニックの院長先生の桑満おさむ先生の著書。ブログでニセ医学を指摘している先生ですね。
鍼灸に携わっていると「ニセ医学」に当たり前のようにちょくちょく出会います。ビジネスとしてだまそうとしているのもありますが、質が悪いのは本人も信じてしまっているもので、非常に多く見受けられます。これによって鍼灸が医療として認められづらくなっているのもあり、個人的には困るなあと感じていることの一つです。簡単にいうと「勉強不足」に他なりません。単純に「生理学」「解剖学」をしっかりやっていれば非常識であることを「謎の力」によって常識と思いこんでいる傾向にあります。また、他の要素を除外せず、経験によって思いこんでいるものも多く見受けられます。
個人的には「気」の世界など、東洋医学の概念で科学的に証明されていないものは「あるといいな」くらいの認識で真っ向から否定する気はありません。「まだ見つかっていない何か」であってほしいという願いも込めて。また、この現代社会にまで生き残っているということは何かあるのではないか、とも思います。
ただ、今のところ自分自身が施術の際採用するのは頭で納得いったこと、しっかり説明できること、に限っているので、ニセ医学は除外しています。医師の皆さんが頑張って周知しているこれらのこと、鍼灸師としても鍼灸のためにも協力したいと思い、読み漁って発信していきますね。
さて、こちらの本、とにかく大きくうなずくことばかり。
「波動」
これはよく周りで聞きますね。これが分からない私は治療家失格とまで言われたことがあるくらいに、、、。
「水素水」
これはもう、ビジネスとしてはありかなと思いますが、医療の機会を失わせるものになってはいけないなと思います。
「冷え取り」
これもビジネスにはもってこいの「商品」です。鍼灸には相性のいい言葉なので利用させていただくキーワードですが、やり方に問題があるのはたくさんあります。
「デトックス」
この言葉を入れると検索数が上がります。売りやすくなります。ただこの毒素とは何か、など普通に考えるとわかることなので医療としては使わない方がいいと思います。知識がないと思われますよね。
「がん医学」
自分の家族をがんで亡くしたのでこれには言いたいことがたくさんありますし、様々なニセ医学に触れるきっかけとなったものです。実際に見たものも聞いたものもあります。まずは標準治療を受けるまでの時間を延ばさないこと、きちんと治療を受けてその機会を失わせないようにすることが大事です。鍼灸でがんが治る、なんてもってのほかです。ちゃんと医療を受けつつ鍼灸を取り入れてください。
言いたいことが多すぎて長々となりましたが、ぜひこちらの本を読んでみてください。
第1章 どうしてニセ医学にハマってしまうのか?
みんな「コラーゲンでお肌プルプル」にダマされてる!
ちまたに溢れる「ニセ医学」
合成添加物は本当に危険なの?
第2章 「酵素」「デトックス」と聞いたら要注意!
酵素栄養学もニセ医学だった
デトックスで本当に毒は出ているの?
母乳進行が母親を壊す
「原発事故で甲状腺がんが増える」は本当か?
天変地異も治せるEM菌とは?
第3章 命にかかわる!「反ワクチン」「反予防接種」
なぜステロイド剤は憎まれるのか
皮膚から毒は吸収されるか
ワクチンは効果とリスクで考えよ
どうして予防接種を受けないのか
第4章 ホメオパシーという信仰
毒にも薬にもならないホメオパシー
波動でみんなハッピーに?
第5章 ニセ医学にダマされないために
「水素水」と「冷えとり」ブーム
ニセ医学にダマされないための7か条
最悪のニセ医学「がんが治る」
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