【東洋医学的な診方】
肩こりは気血水の流れが滞っていることが原因とされています。
【診断方法】
まず問診で症状や病歴を聞き取ります。
次に、コリを訴える部分触診して痛みや硬さ、緊張度などを確認し、全身の触診によって気血水の流れや量のバランスをチェックして、肩こりの原因を特定します。
【種類】
・食欲がない(気虚)→栄養不足→筋肉量不足(血虚)→筋肉のポンプ機能が低下する→肩こり
・疲労(気虚)→気が不足するため血の流れが悪くなる→筋肉のうっ血(血瘀)→肩こり
・ストレス(気滞)→気の流れが悪くなるため血の流れが悪くなる→筋肉のうっ血(血瘀)→肩こり
・月経困難(血瘀)→子宮だけでなく体の筋肉でも血の流れが悪くなる(血瘀)→肩こり
・もともとむくみやすい(水滞)→気の流れも悪くなりやすい(気滞)→血の流れも停滞しやすい(血瘀)→肩こり
【治療方法】
鍼灸治療では、経絡と呼ばれるエネルギーの通り道にあるツボに鍼を刺して、エネルギーの流れを調整します。灸治療では、ツボに灸をあてて、体を温めてエネルギーの流れを調整します。
【セルフケア】
鍼灸治療後は、セルフケアが大切です。まず、身体を温めることが肝心です。シャワーやお風呂でゆっくり温まり、ストレッチや軽い運動をすると効果的です。また、マッサージやストレッチングなどのセルフケアを行い、日頃から適度な運動やストレッチを心がけることも大切です。
【西洋医学的な診方】
肩こりは、肩や首の筋肉の緊張や硬くて直される症状です。 西洋医学的には、様々な課題が肩こりを考える可能性があります。の身体活動、ストレスなどが一般的な原因とされています。
肩こりの主な症状には、首や肩の痛み、こわばり、筋肉の緊張、頭痛、肩甲骨周囲の不快感などがあります。 西洋医学では、症状の痛みの程度に応じて、の緩和や筋肉の緊張をほぐすためのさまざまな治療法が利用されます。
一般的な治療法としては、以下のようなものがあります:
薬物療法:痛みや炎症を緩和するために非ステロイド性抗炎症薬(NSAIDs)が処方されることがあります。また、筋肉の緊張をほぐすために筋弛緩剤が使用される場合もあります。
理学療法:理学療法士によるマッサージやストレッチ、筋力トレーニング、姿勢の改善などの方法が用いられます。 これらのアプローチは、筋肉の柔軟性を改善し、姿勢のバランスを整えることで、肩こりの軽減に役に立ちます。
温熱療法:温湿布、温めるパッド、温水浴などの温熱療法が使用されることがあります。温めることで筋肉の血流が促進され、筋肉の緊張を緩和する効果があります。
ストレス管理:ストレスが肩こりの原因となる場合、リラクゼーション法やストレス管理のテクニック(例:瞑想、深呼吸、ストレッチ)が推奨されることがあります。
<もっと詳しく>
①風寒の邪による肩こり:風寒の邪が太陽、陽明経に侵襲し、そのために営衛の運行が悪くなり、頚肩部の経脈が拘急すると肩こりが起こる。
②肝陽の亢進による肩こり:陰虚のために肝陽が亢進し、頭頚部に上衝すると肩こりが起こる。
③肝血の不足による肩こり:眼精疲労や病後、産後により血虚となり、そのために頚肩部の経絡がうまく栄養されず、拘急すると肩こりが起こる。
④寒飲による肩こり:平素から胸膈部に寒飲が停滞していて、そのために胸部の陽気がうまく動かないと背部に重圧感や拘急が起こり、頚項部にも波及する。
⑤気滞血瘀による肩こり:情志の失調などにより肝の疏泄機能が悪くなり、そのために肩部の血行が悪くなると肩こりが起こる。また長時間の不良姿勢や外傷などにより肩部局所に気滞血瘀が生じて起こるものもある。