疲労、倦怠感、疲れやすい、疲れが取れない

疲労とは「独特の不快感と休養の願望を伴う体の活動能力の減退状態」と定義されている。

<症状>

※注意を要するもの
甲状腺機能異常、糖尿病、下垂体機能不全、腎不全、肝不全、貧血、悪性腫瘍、心内膜炎、肝炎、HIV、慢性心不全、全身性エリテマトーデス、睡眠時無呼吸症候群、関節リウマチ、アレルギー性鼻炎、不眠症、うつ病、不安障害、などに伴うもはまずその疾患そのものの治療を行うようにする。

<鍼灸院では>
誘因となる病気がない疲労状態に対して鍼灸施術を行います。


【現代医学的】
筋肉系、神経系、循環器系をはじめとした多くの系が過活動となり、活性酸素を産生し、酸化ストレス状態になる。それを消去する生体還元系の処理速度が間に合わなくなり、細胞のイオンや物質輸送機能の低下、細胞活動の低下などが生じ、それによって細胞自体や重要な細胞小器官などが侵害され、その細胞修復が進まず、代謝・情報・神経伝達系異常がますます憎悪する。こうなると疲労が遷延化し、慢性疲労や過労に陥る。
つまり、活性酸素の過剰発生が疲労の主な原因とされている。
<鍼灸治療>
左右の肝兪(BL18)、心兪(BL15)、脾兪(BL20)、肺兪(BL13)、腎兪(BL23)からそれぞれ最も反応の強い2穴を選穴。上下の経穴をつないで低周波鍼通電1~2Hzで10分

【東洋医学的】
「気虚」が基盤となる。
・病後や産後などで消耗した気血が回復していない
・食生活の不良により脾胃機能が弱っている
・精神ストレスにより神気を損傷している
・房事過多により元気を損傷している
・先天の気が不足している

脾気虚
・顔面の色調が悪い
・四肢のだるさ
・食欲不振
・食後の倦怠感の増強
・自汗
・腹部の張り
・泥状便
・舌質淡or歯痕
・舌苔白
・脈弱

腎気虚
・腰や膝のだるさや痛み
・耳鳴
・めまい
・手足の冷え
・皮膚の乾燥
・舌質淡
・舌苔白
・脈沈弱

<鍼灸治療>
基本穴:足三里(ST36)、百会(GV20)、背部兪穴、関元(CV4)
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関連する臓腑の原穴、兪穴

精神症状には+四神聡、印堂、内関、神門