風邪は治ったはずなのに、咳だけが何週間も止まらない……。
夜中や朝方に激しい咳が出て眠れない……。
のどに痰が絡んで、いつもスッキリしない……。
このような症状にお悩みではありませんか?
「咳」は気道に入った異物を追い出すための大切な生体防御反応ですが、頻繁に続くと体力を著しく消耗し、肋骨の痛みや不眠、精神的なストレスを引き起こします。
当院では、現代医学的な視点で安全性を最優先に考慮しつつ、東洋医学の知恵(弁証論治)を用いて、長引く咳や痰の根本改善をサポートいたします。
まず初めに:医療機関の受診が必要なサイン(レッドフラッグ)
咳や痰は、すべての呼吸器疾患のサインとなり得ます。当院では安全な施術を行うため、以下の症状がある場合は、まずは専門の医療機関(呼吸器内科など)への受診をおすすめしております。
- 緊急性の高い症状: 我慢できないのどの痛み、唾も飲み込めない、口が開かない、声が枯れる(嗄声)、強い呼吸困難や胸の痛み
- 喀痰(痰)の異常: 血痰(血が混じる)、鉄さび色、ピンク色で泡状の痰
- 肺炎が疑われるバイタルサイン: 高熱(38.1℃以上)、脈拍が速い(100回/分以上)、息苦しい
原因不明の長引く咳、実は「咳喘息」や「感染後咳嗽」かも知れません
医療機関で検査をしても肺炎などの異常が見つからない場合、以下のような原因が考えられます。
- 咳喘息: 日本人の慢性咳嗽(8週間以上続く咳)で最も多い原因です。喘鳴(ゼーゼーする音)はありませんが、気管支の平滑筋が収縮することで激しい乾いた咳が出ます。
- 感染後咳嗽: かぜの後に咳だけが3〜8週間ほど残る状態です。特に中高年の女性に多く、夜間から朝方にかけて乾いた咳が出やすいのが特徴です。
- 胃食道逆流症や後鼻漏: 胃酸の逆流や、鼻水がのどに落ちる刺激によっても咳が誘発されます。
当院の咳嗽・喀痰に対する鍼灸アプローチ
当院では、患者様の咳が「冷えや乾燥によるもの(外感)」か、「体質や内臓の弱りによるもの(内傷)」かを入念に見極め、最適な施術を行います。
① 現代医学的・解剖学的なアプローチ(気管支の緊張緩和)
気管支がキュッと縮む(気管支攣縮)ことで出る咳に対しては、背中にある「肺兪(はいゆ)」などのツボ周囲の筋緊張を和らげます。これにより、神経の反射(体性ー内臓反射)を介して気管支の緊張を緩め、呼吸を楽にします。
※当院では、お体の負担や安全(気胸の防止)を第一に考え、やせ型の方や呼吸器が弱い方へは、非常に浅く優しい刺激を徹底しております。
② 東洋医学的アプローチ(原因に合わせた個別ケア)
東洋医学では、咳の性質や痰の色・量によって原因を細かく分類します。
- 風邪の引き始め・冷えると咳が出て痰が薄い(風寒): 体を温めて邪気を追い出すツボ(合谷、風池、肺兪へのお灸など)
- のどが腫れて熱っぽく、黄色い粘り気のある痰が出る(風熱・肺熱): 熱を清め、のどの炎症を抑えるツボ(大椎、曲池、魚際など)
- 胃腸が弱く、白い痰が大量に出る(脾気虚): 「脾は生痰の源(痰を作る源)」と言われます。胃腸の水分代謝を助けて痰を減らすツボ(脾兪、足三里など)
- ストレスやイライラで咳き込む(肝火犯肺): ストレスによる気の高ぶりを抑え、呼吸をスムーズにするツボ(行間、肝兪など)
- 加齢や慢性化で、動くと息が切れて咳き込む(腎陽虚): 呼吸の深さをコントロールする「腎」の力を補うツボ(太谿、腎兪など)
院長からのメッセージ
「咳のしすぎで夜が眠れない」「体力が奪われてつらい」 そんな日々が続くと、心も体も疲弊してしまいます。病院のお薬と並行して鍼灸治療を行うことで、驚くほど呼吸が楽になり、快方に向かうケースは多々あります。
20年の臨床経験に基づき、お一人おひとりの体から出しているサインや体質を丁寧に見極め、安全で効果的な施術をご提案いたします。どうぞ我慢せず、お気軽にご相談ください。
