そのお腹の痛み、我慢していませんか?安心安全な鍼灸治療という選択肢

腹痛は、私たちの身体が「どこかに異常があるよ!」と教えてくれる大切な危険信号です。
「ときどきキリキリ痛むけれど、胃薬でごまかしている」
「ストレスがたまると、すぐにお腹を下して痛くなる」
このような、慢性的なお腹の痛みに悩まされていませんか?

腹痛には3つの「種類」があります

現代医学では、お腹の痛みをその原因によって3つに分類します。

  • 内臓痛:胃や腸が過剰に動いたり、引き伸ばされたりしたときの痛み。お腹の真ん中あたりが「どんより、締め付けられるように」痛みます。吐き気や冷や汗を伴うこともあります。
  • 体性痛:お腹を包む膜(腹膜)に炎症が及んだときの痛み。「ここがピンポイントで激しく痛い!」と指でさせるのが特徴です。
  • 関連痛:原因のある場所とは別の場所(背中や肩、皮膚など)が、神経の錯覚によって痛む現象です。

鍼灸治療がお役に立てる「腹痛」とは?

当院では、病院の検査で「特に大きな異常はない」「自律神経の乱れやストレスが原因」と言われたような、慢性的な腹痛に対して高い効果を発揮する施術を行っています。

胃や腸の働きを支配している自律神経を整え、内臓の血流を促すことで、過剰な緊張や冷えによる痛みを根本から和らげます。

🚨 【超重要】まずはご確認ください(緊急性のセルフチェック)
腹痛の中には、一刻も早く病院(救急)を受診しなければならない「危険な痛み」があります。 以下のような症状がある場合は、鍼灸院ではなく、すぐに医療機関(病院)へ向かってください。

  • 激しい痛みが突然始まった、または時間が経つごとにどんどん強くなる
  • お腹を触ると板のように硬くなっている(筋性防御)
  • 発熱、嘔吐、吐血、下血(タールのような黒い便)を伴う
  • 女性の方で、妊娠の可能性があり急激な下腹部痛がある

※慢性胃炎、過敏性腸症候群(IBS)、慢性膵炎など、病院で診断名がついており、適切な処置を受けた上での症状改善・再発予防には、鍼灸治療が非常に適しています。

腹痛に対する当院の臨床アプローチ

腹痛(胃脘痛・臍腹痛・小腹痛・少腹痛)の臨床においては、内臓体性反射に基づく現代医学的アプローチと、詳細な弁証論治に基づく東洋医学的アプローチを組み合わせて最善の施術を行います。

① 現代医学的アプローチ(内臓体性反射の応用)

各内臓の交感神経支配レベルに対応するデルマトーム上の経穴を刺激し、内臓機能の正常化を阻む反射性の体壁緊張を緩和します。

  • 胃・膵・脾(Th6~Th10レベル):中脘、上脘、下脘、梁門、膈兪、肝兪、巨闕、鳩尾
  • 小腸・大腸(Th9~L1レベル):天枢、大横、脾兪、胃兪
  • 肝・胆(Th7~Th8レベル):膈兪、肝兪

② 東洋医学的アプローチ(部位別弁証論治)

痛む部位(胃脘部・臍部・小腹部・少腹部)に基づき、原因(寒・熱・虚・実・気滞・食滞)を見極めて配穴を組み立てます。

【1】胃脘痛(心窩部周辺の痛み=胃の病変)
  • 基本穴中脘(胃の募穴)、足三里(胃の下合穴)、内関
  • 寒邪犯胃(冷えによる強い拒按):基本穴 + 気海(灸)
  • 食積/食滞(暴飲暴食・嘔吐で軽快):基本穴 + 裏内庭厚膩苔に注意
  • 肝気犯胃(ストレスによる脹痛):基本穴 + 太衝(肝原穴)で疏肝
  • 脾胃虚寒(喜温喜按・空腹時痛):基本穴 + 気海、脾兪、胃兪、章門
  • 胃陰虚(灼熱痛・口燥咽乾):基本穴 + 太谿、三陰交で滋陰
【2】臍腹痛(臍を中心とした腹痛=主として脾、および大腸・胃・腎)
  • 基本穴太白(脾原穴)、脾兪中脘足三里
  • 寒凝(突然の激痛・温めると軽快):基本穴 + 神闕(温灸)気海(灸)
  • 脾腎陽虚(慢性的な虚寒、泥状・水様便):基本穴 + 神闕(温灸)関元(灸)
  • 食積(酸臭のある下痢・悪心):基本穴 + 内庭
  • 湿熱(大腸炎様症状・裏急後重・粘血便):基本穴 + 合谷、曲池、天枢
  • 脾胃気滞(ガス貯留で悪化、放屁で軽快):基本穴 + 合谷、太衝
【3】小腹痛(下腹部中央の痛み=腎・膀胱・小腸)
  • 膀胱湿熱(尿路感染症疑い、排尿痛・頻尿):医療優先。応急的に中極、三陰交、膀胱兪、腎兪で清熱利湿・通利
  • 下焦虚寒(慢性的な下腹部痛・冷え):関元、太谿、腎兪(すべて灸・補法)、神闕(温灸)で腎陽を補う
【4】少腹痛(下腹部両側の痛み=肝・胆)
  • 肝気鬱結(気滞による張った痛み、睾丸や側腹部へ放散):太衝、肝兪、期門で疏肝理気