「病院の検査で『異常なし』と言われたけれど、頭痛がつらい」
「痛み止めを飲む回数が増えていて不安…」
当院では、頭痛のタイプや体質に合わせて、現代医学・伝統的な東洋医学(日本式)・中医学(中国式)という3つの視点を組み合わせたオーダーメイドの鍼灸施術を行っています。
1. 現代医学からみる「頭痛のタイプとリスク」
現代医学では、頭痛を「原因となる他の病気があるか」で大きく分類します。
① 一次性頭痛(鍼灸が得意とする「頭痛もち」の頭痛)
検査で異常が見つからないものの、繰り返し起こり生活に支障をきたす頭痛です。
- 片頭痛:ズキズキと脈打つような痛み。光や音に過敏になるのが特徴です。
- 緊張型頭痛:頭全体や首すじがギューッと締め付けられるような痛み。肩こりやストレスが関係します。
- 三叉神経・自律神経性頭痛(群発頭痛など):片側の目の奥が激しく痛む頭痛です。
② 二次性頭痛(医療機関の受診が必要な危険な頭痛)
くも膜下出血や脳腫瘍など、脳の病気が原因で起こる頭痛です。
【すぐに病院(脳神経外科等)へ行くべきサイン】
- バットで殴られたような「突然の激痛」
- 今までに経験したことがない激しい頭痛
- 50歳以上で初めて発症した頭痛
- 発熱、手足のしびれ、喋りにくさを伴う頭痛
③ 薬剤の使用過多による頭痛(MOH:薬の飲み過ぎ頭痛)
市販の鎮痛薬やトリプタン製剤などを月に15日以上(※薬による)、長期にわたって服用し続けることで、かえって脳が痛みに過敏になり頭痛が悪化してしまう状態です。
当院では専門医と連携しながら、「断薬・減薬に伴うつらい頭痛(反跳性頭痛)の緩和」や「自律神経の調整」を行い、薬に頼らない体づくりをサポートします。
2. 東洋医学(日本式)からみる「頭痛の巡りと体の応答」
日本の伝統的な鍼灸(経絡治療など)では、お腹や脈の状態、お体の優しい反応(ツボの反応)を丁寧に確認し、体に負担の少ない繊細な施術を行います。
経絡(気の通り道)と痛む場所の関係
頭の「どこが痛むか」によって、巡りが滞っているライン(経絡)を見極めます。
- 後頭部から首すじの痛み(太陽経):首肩のコリや冷えが影響。
主なツボ:天柱(てんちゅう)、崑崙(こんろん) - 前頭部やおでこの痛み(陽明経):胃腸の疲れや消化不良が影響。
主なツbo:頭維(ずい)、合谷(ごうこく) - こめかみや側頭部の痛み(少陽経):ストレスや自律神経の乱れが影響。
主なツボ:率谷(そっこく)、陽陵泉(ようりょうせん) - 頭頂部(てっぺん)の痛み(厥陰経):気の逆上や深い疲労が影響。
主なツボ:百会(ひゃくえ)、太衝(たいしょう)
3. 中医学(中国式)からみる「体質別の頭痛タイプ」
中医学では、体内の「気・血・水(津液)」のバランスや、五臓(肝・脾・腎など)の働きから頭痛の原因を緻密に弁証(分析)します。
外から受ける影響(外感頭痛)
- ゾクゾク冷えて痛む(風寒):風にあたったり冷えたりすると悪化。温めて緩和します。
- 熱っぽく割れるように痛む(風熱):温まると悪化し、顔ののぼせや目の充血を伴う。
- 頭に袋をかぶせられたように重く痛む(風湿):雨の日や湿気の多い日に悪化しやすい。
体内のバランス乱れ(内傷頭痛)
- イライラやストレスで張るように痛む(肝陽上亢・肝気鬱結):気が頭に駆け上っている状態。気を下げる施術を行います。
- 頭がぼんやり重だるい(痰濁):水分代謝の低下や、甘いもの・油っこいものの食べ過ぎで不要な水分が溜まっている状態。
- 疲れるとじわじわ痛む(気血両虚):エネルギーや栄養(血)が不足して頭に届いていない状態。優しいお灸や鍼で補います。
- 頭の中が空っぽのように痛む(腎精不足):加齢や過労による根本的な生命力の低下が原因。
当院の頭痛施術方針
- 安全第一の鑑別:危険な頭痛の兆候がないかしっかり問診します。
- 西洋×東洋の統合アプローチ:首肩の解剖学的なコリの緩和と、体質改善のツボ刺激を同時に行います。
- 薬に頼らない生活へ:病院(頭痛外来・脳神経外科)との連携を重視し、安全に減薬を目指せる体制を整えています。
「自分の頭痛はどのタイプだろう?」と気になった方は、ぜひ一度ご相談ください。
臨床でお悩みの施術者へ
頭痛は日常的に起こる軽いものから、日常生活に支障をきたす「慢性頭痛」、さらには命に関わる危険な病気が原因のものまで様々です。 当院では、最新の現代医学的知見(国際頭痛分類第3版:ICHD-3)に基づくリスク鑑別と、東洋医学・中医学の伝統的な弁証に基づき、一人ひとりに合わせた最適な鍼灸治療を提供しています。
1. 現代医学からみる頭痛の分類とアプローチ
頭痛は大きく分けて「一次性頭痛(頭痛そのものが病気)」と「二次性頭痛(他の病気が原因)」に分類されます。
① 一次性頭痛(鍼灸治療の良い適応)
画像検査等で異常が見つからないものの、強い痛みや頻発する症状でQOL(生活の質)を著しく低下させる頭痛です。
- 片頭痛:脈打つような痛みが特徴(非発作期や緊張型併発時は強刺激、発作時やアロディニア発現時は弱刺激・置鍼術を基本とします)。
- 緊張型頭痛:頭全体や後頭部が締め付けられる痛み。筋肉の過緊張を和らげる鍼通電療法などが有効です。
- 三叉神経・自律神経性頭痛(群発頭痛など):一側の眼窩周りに激痛を伴う頭痛。医療機関との連携を第一としつつ、自律神経調整の鍼灸を行います。
② 注意すべき二次性頭痛(危険な頭痛)
脳出血、くも膜下出血、脳腫瘍、感染症などが原因の頭痛です。以下の「レッドフラッグサイン」がある場合は、すぐに医療機関(脳神経外科等)を受診する必要があります。
- 突然の激しい頭痛 / 今までに経験のない頭痛 / 50歳以降に初めて起こった頭痛
- 発熱、麻痺、しびれ、言葉の障害、意識障害を伴う頭痛
- 徐々に頻度と程度が増していく頭痛
③ 薬剤の使用過多による頭痛(MOH:Medication Overuse Headache)
鎮痛薬やトリプタンを月に15日以上(※薬の種類による)かつ3ヶ月を超えて定期的に服用することで、かえって頭痛が悪化・慢性化する状態です。
- 特徴:一見すると慢性片頭痛や緊張型頭痛のように見えますが、薬の飲み過ぎが原因です。
- 当院の対応:専門医と連携し、断薬・減薬をサポートします。薬を止めた際に起こる反跳性頭痛や、背景にある首肩こり(天柱、肩井など)、ストレス緩和(百会、神門、内関など)に対して鍼灸施術を行い、自律神経と痛みの調節系を整えます。
2. 東洋医学・中医学からみる頭痛の弁証と鍼灸取穴
東洋医学では、頭部は「清陽の気」と「血」が集まる場所と考えます。気血の巡りが滞る(不通則痛)、または養分が不足する(不栄則痛)ことで頭痛が発生します。
【部位別の経絡弁証】
- 太陽経頭痛(後頭部〜項背部):天柱、崑崙 / 外感には風池、外関
- 陽明経頭痛(前頭部〜前額部):頭維、合谷、足三里、陰陵泉
- 少陽経頭痛(側頭部〜耳周囲):率谷、陽陵泉、丘墟
- 厥陰経頭痛(頭頂部〜目に抜ける痛み):太衝、陽陵泉、百会
【外感病(邪気の侵入による頭痛)】
- 風寒頭痛:激しい痛み、冷えで悪化。[取穴]風池、外関(実証・瀉法/大椎に温法)
- 風熱頭痛:割れるような痛む、温まると悪化。[取穴]風池、外関、大椎(実証・瀉法/温法禁忌)
- 風湿頭痛:頭を締め付けられる重い痛み、雨天や湿気で悪化。[取穴]風池、陰陵泉、頭維(実証・瀉法)
【内傷病(体質・内臓の不調による頭痛)】
- 血瘀頭痛:外傷後などに起こる固定性の刺痛。[取穴]阿是穴、膈兪、三陰交(実証・瀉法)
- 肝陽上亢・肝気鬱結:ストレスやイライラで頭頂部が張って痛む。[取穴]太衝、陽陵泉、風池(実証・瀉法)/陰虚を伴う場合は照海(補法)
- 痰濁阻滞:頭が重だるくぼんやりする、甘いものや脂っこいもので悪化。[取穴]豊隆、陰陵泉、中脘、頭維(実証・瀉法)
- 気血両虚:疲労で悪化するじわじわとした隠痛。[取穴]血海、脾兪、気海、百会(虚証・補法・お灸)
- 腎精不足:頭の中が空っぽのような空虚感を伴う持続痛。[取穴]腎兪、太谿、関元、風池(虚証・補法)
●労作性頭痛●
〔病態〕ベンチプレスやスクワットなどの筋トレのような運動によって誘発される頭痛です。
〔症状〕軽度から中程度の頭痛、疲労感、集中力の低下、肩こり、ストレス感などがあります。ズキズキと脈打つような頭痛が特徴です。
〔所見〕頭部や首に圧迫感や緊張感を感じ、頭痛は頭部全体に広がり、時には肩や首にも広がることがあります。
〔治療方針〕運動量の調節、運動前後の入念なストレッチや準備運動、十分な水分補給を行ったうえで、筋肉の過緊張を取り除き、自律神経のバランスを安定させていきます。
