歩くとき、立ち上がるとき、階段を上るときに、足の付け根(鼠径部)や、お尻、太ももの外側がピキッと痛むことはありませんか? 股関節は、私たちの体重を支える非常に重要な関節です。そのため、一度痛みが起きると日常生活のあらゆる動作がつらくなってしまいます。
「年齢のせいだから仕方がない」「骨には異常がないと言われたけれど痛む」と諦める前に、まずはその痛みの本当の原因を紐解き、適切なケアを始めましょう。
股関節痛の主な原因と当院の見極め
股関節の痛みは、関節そのものの変形(変形性股関節症など)だけでなく、腰の問題(腰椎椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症)、筋力の低下や筋肉の緊張、さらには内臓からの関連痛など、多岐にわたる原因から引き起こされます。
特に、以下のような腰と股関節の相互影響には注意が必要です。
- 骨盤の傾きによる負荷: 加齢などで背中が丸くなると、骨盤が後ろに傾き、股関節への負担が増して痛みの原因になります。
- 股関節の硬さによる腰痛: 股関節が硬くなってしっかり伸びなくなると、それを補おうとして腰が反ってしまい、腰痛を誘発します。
当院では、丁寧なカウンセリングに加え、徒手検査や、歩き方のバランス、筋力・関節の可動域のチェックを行い、「今、どこが原因で痛んでいるのか」を的確に見極めます。
⚠️ 医療機関の受診をおすすめする場合
高熱を伴う強い痛み、じっとしていても激しく痛む、転倒後の急激な歩行困難などの症状がある場合は、重篤な疾患や骨折の可能性が考えられます。その場合は、まずは専門の医療機関(整形外科など)への受診をご提案させていただくことがございます。当院では安全を第一に考えております。
当院の股関節痛に対する鍼灸施術
当院では、「現代医学的なアプローチ」と「東洋医学的なアプローチ」を組み合わせ、一人ひとりの状態に合わせたオーダーメイドの施術を行います。
① 現代医学的アプローチ(筋肉と神経の緊張緩和)
痛みを引き起こしている筋肉・腱や、関節を包む組織へ的確にアプローチします。
- 深部へのアプローチ: 股関節の奥深くにある深部外旋六筋や腸腰筋などに対して、必要に応じて長さ60mm以上の専門的な鍼を使用し、的確にアプローチします。
- 鍼通電療法: 筋肉の緊張が特に強い場合は、心地よいリズムの低周波を流すことで、血流を改善し痛みの物質を洗い流します。
- お灸による温熱ケア: 重だるい鈍痛や冷えを伴う場合には、お灸を併用して深部から温め、回復を促します。
② 東洋医学的アプローチ
東洋医学では、股関節の痛みを気が滞る「痹証(ひしょう)」と捉えます。その日の体調や痛みの性質に合わせてツボを選びます。
- 痛む場所が変わる・動き始めが痛いタイプ(行痹): 風邪を除き、巡りを良くするツボ(風池、膈兪など)
- 冷えると激しく痛み、温めると楽になるタイプ(痛痹): 体を芯から温めて寒邪を散らすツボ(腎兪、関元など)
- 雨の日や湿気の多い日に重だるく痛むタイプ(着痹): 体内の余分な水分を処理するツボ(陰陵泉、足三里など)
- 慢性的で、刺すような痛みが続くタイプ(瘀血): 血の滞りを改善し、スムーズな流れを作るツボ(膈兪、三陰交など)
院長からのメッセージ
中年以降の女性が多く訴える股関節の痛み。この股関節の痛みをかばって歩いていると、反対側の足や腰、膝など、別の場所にも次々と痛みが出始めてしまいます。 「いつまでも自分の足でスムーズに歩きたい」「趣味や旅行を諦めたくない」 そんなあなたの想いに寄り添い、確かな技術でサポートいたします。どうぞお気軽にご相談ください。
